病気・医療の話

糖尿病に気を付けましょう

最近糖尿病の患者さんが増えているようです。21世紀の国民病の1つで糖尿病予備群も入れると、全国に数百万から一千万人の患者さんがいると言われています。日本人に多い、成人病型(インスリン非依存型)糖尿病は、体質的な遺伝に加えて、高カロリー、高脂肪食、肥満、運動不足など、様々な生活習慣が原因となります。糖尿病のこわい所は、自覚症状がほとんどないために、気が付かない間に視力が落ちたり、腎臓が悪くなったり、足の血行が悪くなったりすることです。また狭心症や心筋梗塞も起こしやすくなります。

糖尿病の三大症状(多尿、多飲、口渇)が現れる頃には、すでに進行しているケースが多いものです。

先日も20代の男性で、体調が悪くて来院された方がいて、血糖値を計ったら600(正常値100)近くあり、ひどい糖尿病であることが初めてわかりました。また別の40代の男性の方は、血糖値は500台でした。以前糖尿病と言われ、食事療法・運動療法で治っていたため油断していたようです。幸いお二人とも、インスリン及び経口糖尿病薬にて少しずつ改善しています。

最近糖尿病予備群(空腹時血糖が高い、糖負荷試験で1時間後・2時間後の血糖が高い)の方でも、狭心症・心筋梗塞を起こす危険性が指摘されていますので、糖尿病にはなっていないからといった油断は禁物です。

糖尿病は治療せずに放置すると大変恐ろしい病気ですが、しっかり治療し糖尿病状態を良好にコントロールすれば、糖尿病でない人と同じ健康な生活がおくれます。治療の基本は食事療法と運動療法です。1ヶ月続けても効果が十分でない場合、あるいは重症の方の場合、経口糖尿病薬やインスリンの注射が必要になります。

高脂肪食が多く運動不足で過食ぎみな方、のどがかわいて尿量が増え、最近やせた方など心当たりのある方はぜひ一度検査を受けて下さい。

内科