病気・医療の話

胃潰瘍(いかいよう)のお話し

症状の主なものは

・食思不振
・空腹時の上腹部痛
・吐血・下血

等です。

[発生部位]

主に小弯側の中央部。消化管の内側は粘膜上皮で覆われていますが、何等かの原因でこの粘膜が欠損した状態を潰瘍と云います。深さ、大きさも種々あります。又急速に発生する場合、慢性化して潰瘍の周囲が瘢痕化(固い繊維組織になる)したもの等、多くの段階があります。

[原因]

昔から暴飲、暴食、ストレス、生活習慣等々多数議論されて居りますが、その原因は一つだけではないと思われます。特に近年はヘリコバクターピロリの感染が大きくクローズアップされて来ました。日本の成人の80%は同菌に感染していると云われて居りますが、胃潰瘍はピロリ菌に感染している人総てに発生するものではありません。

[診断]

  • バリウム内服によるレントゲン検査
  • 内視鏡検査
  • ピロリ菌感染の診断方法として5種類ありますが、最も推奨されているのが『尿素呼気試験』です。

[治療]

  • 昔は開腹、胃切除術(病変を含めて幽門側胃2/3切除、胃酸分泌範囲を切除する目的)が主流でした。しかし、これは患者様のQ.O.L(Quality of Life = 生活の質)に種々の障害を残す事があるので、吾々外科医の最も悩む所でした。
  • 現在はすぐれた内服薬が開発され、それを8週間の内服で治療するようになりました。
  • ピロリ菌陽性の場合は除菌治療(内服療養)を行えば、潰瘍の再発率は極めて減少します。


胃潰瘍について概略説明致しましたが、ご不明の点がございましたら、どしどし質問を寄せていただくか外来にお越し下さい。

外科